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ハーバード流に日本の高校生感激

都内で開かれた7泊8日のサマースクール

ハーバード大学の学部生が来日し、日本の高校生に教える――。
こんなサマースクールが今夏、東京に登場した。
内向き志向なぞ杞憂、と思わせるパワーが若者にはあった。

 この夏、米ハーバード大学の学部生が日本の高校生に教える「HCJI-LAB:サマースクール2011『これぞリベラル・アーツ(教養学部)』」というユニークな企画が登場した。8月20日から7泊8日間、東京・文京区の旅館を借り切り、合宿形式で行われた。

 授業は「北朝鮮を支える『主体思想』」「金融危機」「愛の心理学」「米国におけるアニメ」から、パレスチナ出身の学生が自らの家業を通して中東情勢を語る「パレスチナでのビール作り」と様々だ。

 ハーバード大学には学部はなく、幅広い分野の学問を学ぶことを通じて将来の専攻、進路を決めてもらう「リベラルアーツ」を教育理念としており、その発想を取り入れたという。

 20近くあるコースから高校生は好きな4つを選び、90分の授業をそれぞれ3回受講する。いずれの授業も生徒数は4~6人と少数制で、6~8畳の旅館の一間で行われた。事前に宿題として出された読み物も授業もすべて英語だが、要所で英語に堪能なボランティアの日本人大学生が補足説明をしてくれる。



授業「音楽がいかにあなたをけ賢くしてくれるか」の講義をしたリンゼイ・ブリントンさんは、タレントショーでは見事なピアノ演奏も披露した(写真:櫻井直輝、以下同)


「金融危機」の授業で、銀行の自己資本がいかに大切かを高校生にも分かりやすく説明した講師役のアレキサンドル・チベスキューさんは「昨年『東アジア研究』の授業を取って以来、日本に来たいと考えていた」と言う

参加した高校生は7月に250人の応募から英語と日本語によるエッセイで選抜された80人。参加者の半数近くは海外渡航経験がなく、北海道や兵庫県、静岡県、石川県など地方からの参加者も少なくない。

 そんな彼らに感想を聞くと、「海外に行ったこともないのに、ハーバード大学の大学生と直接話できたなんて夢のよう」「パレスチナ出身の大学生に『目の前で戦闘を見たことがあるか』と質問したら『毎日が戦争だ』と言われ、心底衝撃を受けた」「授業の広がり感が日本とは全然違う。世界は広いと実感した」など感動と感激の言葉が次々に飛び出す。



このサマースクールの発起人で実行委員長を務めた小林亮介さん

ハーバード大学に在学中の日本人学生が企画

このサマースクールを企画したのは、企業でも大学でもない。この9月、ハーバード大学2年生に進級した小林亮介さんを発起人とする日米の大学生らがボランティアで結成した実行委員会だ。小林さんは昨年春、一橋大学に合格し入学したものの、その直後、併せて受験していたハーバード大学からも合格通知を受け取り、同年9月、ハーバード大学に1年生として入学し直した。

 都内の中高一貫校に通っていたという小林さんは、「進路を考える上で相談できる人が限られていた。どんな選択肢があるのか、高校や大学、学部、国籍、国境という壁を越えて、身近に大学生に話を聞きける場をつくりたいとかねて考えていた。今回の企画を通じて、高校生が刺激を受けたり、何か関心を見つけ、夢を抱くきっかけになれば嬉しい」と、サマースクールを企画した理由を話す。


今回の企画に感激したのは高校生だけではない。一橋大学教授からハーバード大学教授に転じた竹内弘高氏を支援者に巻き込んだ小林さんは、その人脈を借りて、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長やローソンの新浪剛史社長など経営者による講演もプログラムに盛り込んだ。

最も刺激的だった柳井さんの話

 「最も刺激的だったのが柳井さんの話だ」「竹内氏の授業はマイケル・サンデル教授に匹敵すると聞いていたが、想像していた以上に素晴らしかった。帰国したら彼の授業をぜひ取りたい」と講師役を務めたハーバード大生からも感動の言葉が相次いだ。


竹内弘高ハーバード大学教授による授業も英語。質問も殺到し、90分が瞬く間に過ぎた

何より印象的だったのは、プログラムのすべてを実行委員会の学生が作り上げている点だ。

 例えば初日。コースを通して約10人ずつのチームに分かれたが、チーム内のメンバーが互いを知り合うための「アイスブレーキング」のセッションを引き受けたのは同志社女子大学で教育工学を専攻する女学生の5人だ。


初日の互いを知る「アイスブレーキング」のセッションでは「レゴ」積み上げ競争で参加者は盛り上がった


 様々な条件を出しながら、「レゴ」(デンマークの組み立て玩具)をどのチームが最も高く積み上げられるかを競わせ、チームワークを築きつつ互いを知るというゲームだ。日本人学生による同時通訳という手を借りつつ見事にその場を盛り上げた。

 また、4日目には参加者が自分の特技を披露する「タレントショー」を開催。日本の高校生は多才ぶりを発揮した。サックスによる演奏を披露した男子高校生から、バイオリンでアントニオ・ヴィヴァルディの『四季』の「夏」を演奏する女子高生、琴で映画「タイタニック」の主題曲を演奏する女子高生、空手で2枚の板を割って見せた黒帯の男子高校生と会場を沸かせた。

 ハーバード生も負けてはいない。スクールダンスを見せたり、カーネギホールで演奏した経験も持つというある女子学生は、「いつもはオーケストラと演奏するんだけど、今日はオケがないからピアノの部分だけ聴いて下さい」と語り、サン・サーンスのピアノコンチェルト2番の第3楽章を披露。文字通り圧倒された会場からは、「すご過ぎる~」「ブラボー」「やば~」の声が連発された。


タレントショーで映画「タイタニック」の主題曲を琴で披露した女子高校生


これが「スクールダンス!」と場を盛り上げたハーバード大生たち

 今回、来日したハーバード大学生20人弱はいずれも小林さんの考えに賛同したという彼の友人だ。「東アジアの授業を取っていたので、絶好の機会だと思った」と語る学生。「フクシマの原発事故があったのに、両親に反対されなかったのか」との質問にも、多くが「『気をつけて』とは言われたけど、貴重な経験だから行ってこい」と励まされたと言う。

 一方、運営を担った日本側の大学生スタッフ約30人も小林さんが短い一橋大学時代に築いたネットワークを中心に、彼の考えに賛同し集まった学生たちだ。彼らは、「今回参加した高校生が今後大学生となってこの企画を担い、さらに発展させていって欲しい」と口を揃える。

 日本は内向き志向ではない。そう思わせるのに十分なサマースクールだった。




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Author:hublo
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新し物好きのRobin Morino が、日々感じた事、健康、音楽(カンツォーネ、シャンソン、ジャズ、ボサノバ等)、映画、小説、Photo、旅行、恋愛、社会、政治経済等について徒然なるままに書き綴ります。(独断と偏見、浅学菲才によるボロはご容赦ください)
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